大学を卒業して薬剤師として町の調剤薬局で働いていた頃から、ほんとうの癒しとは何かをいつも求めていました。
子育てをするようになって、子どもが不登校になった時も、その子がまた学校に行き始めることが、私が本当に求めていた問題解決ではないと感じていました。
エネルギーを使ったヒーリングの技術を取得し、そのヒーリングを行っていたこともありました。一時的に心や体が軽くなるような、問題がなくなるような感覚を味わうことがありますが、しばらくすると、また同じような症状や悩みが湧き出てくるように感じ、どうしてだろう?といつも思っていました。
A Course in Miraclesに出会い、学びを深めるうちに、ほんとうの癒しを必要としているのは私自身なのに、その癒しを受け入れようとしないままでいたことに気づきました。それまで私は、癒しを誰かに与えることができる、誰かを癒すことができると信じ切っていましたが、間違っていました。
A Course in Miraclesで学んだことを実践する中で、私が癒しを受け入れることで、その心の状態が外の世界に映し出されていくのを目撃する経験を、何度もさせてもらいました。このような学びの経験を通して、薬局での仕事、子育て、エネルギーヒーリング、それらは全部、私がほんとうの癒しを受け入れるための道具だったと感じるようになりました。私の人生で出会ったすべての方々、動物も植物も、目にした風景、様々な経験、そのすべてが、贈り物を携えていたのだと思っています。私が ほんとうの癒しという贈り物を受け入れるのを、ずっと待っていてくれたのだと感じています。この感謝と喜びのなかで、今、私は真のヒーラーでありたいと思っています。
特別な人だけが、ヒーラーになれるというわけではありません。A Course in Miraclesを学び、実践する中で誰もが、真に癒しがなされるを目撃することができます。この学びをともに分かち合いたいとの思いから、この勉強会の活動を始めました。
2023年12月 波多野圭子